『「右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くため』読了

概要:孔子韓非子の教えを紐解き、現代社会においての思考的バランスを説いています。
 1.性善説性悪説
 2.『論語』の名言
 3.『韓非子』の名言

仕事をしていて、たまに性善説とか性悪説とかという話が出るので、気になり読みました。
実際どっちがいいとか悪いとか、真実だとか理想だとか、という問題ではないのですが、
やはり生きていく上で思考が偏ることは好ましくないかな、と感じました。
むかし、倫理の授業で習った『中庸』を説いているようにも感じました。
本書にもあるように『論語』は日本文化に深く根ざしている思想とも言えますので、
紹介されたものに異論も違和感もありませんが、最近の日本社会はむしろ『韓非子』の
思想でいったほうがしっくりくるのでは、という名言が紹介されていて、思わず納得してしまいます。