「日本語の作法」読了。
- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: 文庫
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難しくない文体で、それでいて的を得た表現、一貫した話題の方向性など、とても読みやすいものです。言語は変わっていくもの、というのは確かにそうなのですが、全く無自覚に、感覚だけで変わっていく様は悲しいものだと感じました。同じようにドイツの哲学者、ショウペンハウエルもドイツ語自体が品性のない方向に変わっていく様を「著作と文体」という論文で嘆いています。今も昔も文化人は言語の変化に嘆いておられるようです。
自分も気をつけてはいるのですが、耳から入ってくる言葉を知らず知らずのうちに多用し、表現が薄っぺらいものになっていることもよくあり、反省しきりです。もっと自国の言語を大切にしたいものです。